結局何食べれば良いんだ!穀物のウソ・ホント

糖質制限を勉強し、実践して約2年、フシギに思ったことが有りました。

賛否両論の穀物についてです。

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玄米菜食や和食推進の方(以下菜食派)は、米や小麦などの穀物は1万年もの昔から消費されているから健康に良いと言い、
糖質制限(以下肉食派)の方は、糖質が多く含まれる穀物、特に米や小麦は血糖値を極端に上げるからダメ、700万年の昔から人間は肉食だと言い、

どっちやねん!

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って思ってました。

自分は糖質制限をしていたため、「昔の人が健康だった」という前提がおかしいのではないかと考えておりました。プライス博士の研究(食生活と身体の退化―先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響)からわかるように、世界的に見れば肉食系の先住民族が健康に長生きしていることが普通です。

民族レベルでの健康度で言えば、肉食系の先住民族が最も健康体であるのは間違いありません。だから、糖質自体が一切摂る必要がないし、常にほぼゼロ糖でなければ血糖値が上がって色々な害が出ると思いこんでいました。実際、穀物を食べた後に酔った感じになったり、思考がボヤケたり、お腹が空きやすかったりすることから、間違いないと思っていました。

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しかし、よくよく考えてみると、米を沢山食べていたはずの昔の日本には無かったであろう病気が今はたくさんありますし、今も米やパンを食べているけどそれなりに健康で長生きしている老人は普通に居ます。米をほとんど食べていない人は、おそらく日本にはごく少数でしょう。長生きできた昔の日本と、病気がちな今の日本の違いってなんなんでしょう。

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菜食派によるとその理由は、「白砂糖のせい」「野菜が足りない」「肉の食べ過ぎ」「牛乳のせい」「添加物のせい」「米が足りない、パンの食べ過ぎ」「農薬のせい」など。さらに一部の派閥は、「完全栄養食である玄米を食べないから」等と言われてます。

一方で肉食派によると、「砂糖類のせい」「糖質(穀物)の精製度が上がった」「肉が足りないから栄養不足」「野菜の食べ過ぎ」などと言われてしまいます。

全くの逆の意見だと誰もが思っていたと思います。そして菜食派と肉食派の批判合戦が始まってしまいます。

ええかげんにせい!

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ですよ。本当に。そのキモい戦い(笑)に内海氏がちょくちょく口を挟んで、

現代で肉食忌避を訴えるスタディのすべては、ある単一のたんぱく質だったりある動物を主でしか考えていません。総合的な動物を食べるという結果をとらえて おらず、現代の動物に生態濃縮されたり入れこまれている毒物も全く考慮していません。そして肉食に関して調理の仕方の差もBBQがダメくらいでしか考慮し ていません。肉や魚の旬も考慮してないのです。しかしこれは玄米菜食側にも似たようなことが言えます。彼らは糖質の量には無頓着ですし(マクロビの砂糖とかホントになんとかして)、現代のコメなどがどんな品種改良をされてきたかも考慮しません。古来種の玄米は昔の果物と同じで品種改良されていないので、糖度が低く狩猟系がいう木の実に近いくらいなのですが、そんな事も知らない肉食系はその解毒力だけでなく木の実っぽい事も知らず、頭っからそれを否定してしまいます。まあ、バカだからしょうがないのですが、日本人は歴史を追うと一般市民の高齢者が以外と高かったことに驚きます。それはそんな現代とは違う、そんな玄米や穀類を食べているからでもあるのです。

ここまでは歴史や栄養学の初歩的な話ですが、こんなことさえ全部押さえていないのに、やれ肉がいいとかやれ玄米菜食がいいとか、どんだけアホでバカなんだか知れたものではありません。さらにここにソマチッドの理論、千島学説的理論、光子に関する理論、腸内細菌のこの一万年の変化に関する理論、日本で農耕がされてきたのは数千年前とか信じているアホな嘘、不食で生きている人々がどのような科学的理由によって生きているのか、うまいものを食べるということの精神的価値と健康への影響、なども総合的に考慮せず、手前ですっ転びながらどっちが正しいといい続けるアホだから、どこまでいってもアホだバカだと私はいい 続けるのですが、彼らは理解力がないのでずっと自分の主張が正しいといい続けるでしょうね♪。

(引用元:内海塾Facebook

だなんて言っていました。ごもっともなんですが、自分としては、ここで出てくるキーワード「古来種の玄米は昔の果物と同じで品種改良されていないので、糖度が低く狩猟系がいう木の実に近いくらいなのですが」について、ずっと引っかかっていました。

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小麦に関しては、「小麦は食べるな!」という本があり、現代のコムギは血糖値をあげるように品種改良されていて、古代種のヒトツブコムギやフタツブコムギであればそれほど血糖値を上げないと説明されているそうです。アルプスの少女ハイジは、パンとチーズとスープが主食でしたが、高血糖にはならなかったらしく、スイスの先住民族は健康だったそうです。

(と言うかヒトツブコムギとかフタツブコムギってどうやって手に入れるんだろうって思ったけど)

ですが、玄米は?・・・在来種の玄米は主に2つ、亀の尾や旭(朝日)。そして近い種類で入手しやすいのがササニシキ。でも、調べてみても血糖値の上がり方の違いや、糖質量の大きな違いなんて見つかりませんでした。とりあえず現代の米の評価は、タンパク質が少ないことが良いとされていることがわかったので、なんて評価するんだ!とだけ思っていました。とりあえず自宅で食べる時の玄米は、この3種にすることにしました。

とまぁ、よくわからないけど相変わらず肉食をしていましたら、最近、色々なものを食べては血糖値を計って公開する人が出てきました。そうすると、一連の事実が綺麗につながってきました。

古代小麦パスタの実力 〜血糖値を測ります⑥〜

氏の単独の実験結果なので参考程度ですが、古代小麦であれば血糖値が上がらないという実験結果になり、ここからも現代の小麦は相当にヤバイものであったと言うことが見えてきます。

そして、問題の玄米ですが、同じく氏によると、

ササニシキも、亀の尾もすでに試しています。ダメなんですよ〜これが。コシヒカリと大差無かったです。そして違うところに原因があると見つけました。

投稿のコメントより

個人的には古代種の米にも期待していたのですが、そうでもないそうです。でも、同氏はこのような実験結果も出しています。

・押し麦ごはん240g +梅干しの赤紫蘇
・モロヘイヤとじゃこの卵炒め
・納豆、おくら、みょうがの和え物
・豚汁(ごぼう、だいこん、人参、揚げ、豚肉、たまねぎ、しめじ)

 

空腹時血糖値 88mg/dl(今までの血液検査の平均)
食後30分 104mg/dl
60分 100mg/dl
90分 103mg/dl
120分 116mg/dl
180分 109mg/dl

引用元 おかずがない時代を支えた麦飯 〜血糖値を測ります②〜

そして、「日本人はなにを食べてきたか」という本を紹介し、コメ以外にヒエ、アワ、キビ、ムギ、ダイズなど、様々な穀物が食べられてきたことも説明し

白米100%で食べる事がそもそもの間違いじゃないのか?

とも書いています。

そうです。そーなんです。一番大事なことを言います。

白米に限らず玄米ですら、米だけを単独で食べる習慣は、昔はなかったんです!

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おにぎりダイエット看守監修(?)の幕内秀夫♂もビックリです。

誤解のないように掻くと(ポリポリ)、江戸時代で米を一番食べていたのは上流階級で、さらに江戸の町では白米が多く食べられていたのですが、地方民は雑穀などを食べていたそうです。なので江戸は病気が多かったそうですが、地方に帰ると病気が治るので、これを江戸患いとよんでいたそう。ビタミン欠乏による脚気などが流行していたとされます。つまり日本人は白米で健康!って言うのは歴史的にも間違いなのです。

まとめ

簡潔にまとめると、穀物の是非としてはおそらく、

  • 放射線などで品種改良された現代の穀物(米、小麦、トウモロコシ等)は、相当にヤバイ。
  • コメ以外の穀物は、古代種であれば血糖値をさほど上げないのが基本。
  • 特にコメは、単体で食べず、麦飯や雑穀米にしたり、動物性油脂と合わせたり、スパイスや野菜と一緒に食べたりすれば、血糖値をさほど上げない。

ということで、菜食派も肉食派も、一部正しいけど一部間違っているのではないかというのが、私なりの結論です。ま、食べたい方は食べたら結構。

古代種のコメや、古代小麦の入手方法は次回以降で。


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