無肥料で固定種トマトを育てて見るの巻

トマトはうちの娘っ子も大好きな野菜です。

固定種の美味しいトマトを探して、調べました。

トマトの品種

日本でトマトと言うと、ほとんどはミニトマトか大玉トマト。

大玉トマトは桃太郎が有名で、ミニトマトはキャロル系などが代表的なようです。その他にスーパーでよく見る銘柄ではアイコ(不味い)やアメーラ、ミディトマト、フルーツトマト、他に加熱用のシシリアンルージュなどでしょうか。

世界のトマト品種

トマトは世界で8000種類、日本でも180種類ぐらいあるようです。これは品種登録の数のようなので、おそらく交配種の数もあるかと思いますが。かの有名な?つる新さんでも60種類近くのトマトを扱っているようで、そのうち20種類が固定種だそうです。固定種を守る野口種苗さんでも7種類の固定種トマトを扱っています。(2018年2月現在)

固定種のことは世界的にはHeirloom(エアルーム)と呼ばれ(厳密には固定種より定義が狭いようです)、英語版Wikipediaにも30種類ほどのHeirloomが登録されていました。他のサイトでも30種類ぐらいが紹介されていました。どうやら日本にエアルームトマトの専門ショップもあるようですが、トマトカテゴリの商品点数が1000件を超えていて、細かく何種類ぐらいあるのかはわかりませんが、そこだけでも相当な種類があるようです。

日本のトマト事情

さて、日本では主に明治以降に西洋食文化の輸入とともに食用トマト栽培が始まったようで、昭和ごろにはトマトと言うとポンデローザや世界一などがメジャーだったようですが、今では交配種の桃太郎などに置き換わってしまったそうです。昔の緑のトマトが美味しかったと言っている人たちは、そのあたりの品種のことを言っているのでしょうか。

調理用トマト?

トマトの中でも調理用トマトと呼ばれる種類があり、通常のトマトは支柱をたてて脇芽を取って一本立ちに仕立てるのですが、この調理用トマトは支柱が不要で、一斉に実が熟すため、大規模な加工用トマトの栽培に最適だそうです。育ててみたいなと思いましたが、味がイマイチとのことで、人工交配種か人工交配種からの固定種(ローマVF等)しか存在しないようですので今回は栽培しないことにしました。

品種選び

選定品種ですが、まずは固定種調理用トマトの代表選手。イタリアで有名なトマトがサンマルツァーノ種です。品種が幾つかあるようですが、リドルタというのが伝統種で、サンマルツァーノ2とか3とかはよくわかりません。これはシェフたちに一番美味しいトマトとよく言われるようです。(どこのシェフが言ってるのか知りませんが。)

細長い形で水分が少なく、加熱に向いているそうで、甘みよりも旨味が強いと言われます。トマトソースやケチャップが良さそうです。今回はサンマルツァーノ・リドルタという品種にしました。

そして、もう一つは、Beefsteak種(ビーフステーキ)。断面がステーキの霜降りのようと例えられるそうですが、最も大玉で部屋がたくさんあり柔らかくて甘みと酸味がある、アメリカなどでサンドイッチに使われたりする主に生食用の種類のようです。調理用としても美味しいらしく、Beefsteak種の一種のブランディーワイントマトというのも世界一美味しいトマトと言われることがあるそうです。(世界一美味しいトマトが一体何種類ぐらい世界にあるのか知りませんが)今回はイタリアのロマネスコという品種を選んでみました。

もう一つは、トマト・ショコラ(tomato noire de crimee)、種袋の写真では中玉のようにみえますが、大玉のようです。フランスの伝統品種で、熟すと紫がかった赤紅色になるそうです。

そして、畑懐(はふう)のミニトマト。細かい品種名は書いてないのでよくわかりません。

あとは、、、、食べたトマトの種。F2からの固定に挑戦。シシリアンルージュのF2も気になりますが、某高級スーパーでみたシシリアンルージュはあんまり食欲がわかなかったのですが、その後見つけた安いスーパーのシシリアンルージュから固定してみたいと思います(笑)

最初の実から種取りすると、一夏で何代ぐらいいけるものなんでしょう?挑戦です。

栽培実験開始

3月中旬、種から育てます。食品トレーに種と水を入れ、発芽実験開始。1週間ほどで根が出ました。が、事故で混ざってしまい、どれがどの種かわからなくなってしまいました。実がなるまでわかりません。

育苗ポットに畑の土を7割ほど入れ、その上に100均で買ってきた種まきの土をのせ、根が出たところから育苗開始。発泡スチロールの中で窓際に置いて育てますが、壁が高いのもあり徒長気味です。次回は底上げが必要そうです。

丁寧に間引きをしたものは別のポットに移し、無駄にしないように育てます。

4月中旬ごろ、暖かくなってきたので家の窓端から、屋外へ移動。でもまだ寒かったようで、紫色になってしまったようなのですが、これはどうもトマトではなく、別の草ではないかという懸念。一部はどうにでもなーれと、畑に植えておきました。

4月末、種がまだ大量にあるし、たくさんトマトを食べたいため、一畝ずつ直播もしました。夏の終わりには大量に収穫できる予定です。来年の種は基本的には自家採種するため、保険に少し残した後は、撒いてしまいます。

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右の2列のうち7個がトマトのつもりですが・・・?

5月初旬、茎が太くなってきたので畑に定植。2本ほど紫色になっているヤツはトマトでないものが混ざっていたようです(笑)何かわかるまではこのままポットで栽培してみます。触ってもトマトの匂いはしないため、トマトではなさそうです。畑にもところどころ同じ草が生えているようです。トマトのつもりで畑に移したのも違うのがいるようです。育苗用の土をどうするかは今後の課題です。

一体誰なのでしょうか。たぶん花が咲くまでわかりません。

 

今夏の結果。

痩せた赤土の新畑と、肥えた黒土のメイン畑で、分けて両方トマトを育てました。今年も無支柱放任栽培です。

シシリアンルージュはどこかに消えてしまいました。トマトではない謎の草は、センダングサでした。

 

肥えた畑では茂ったものの、ツルボケしてほとんど収穫できませんでした。

痩せた赤土の畑の方が、実割れが少なく、ギュッと詰まった美味しいトマトが出来上がりました。そちらをメインにトマトを育てたほうが良さそうです。ナスは肥えた畑のほうが良かったのですが、トマトはやはり痩せ地が合うようです。

どちらも、夏の後半が雨続きだったため、ほとんど枯れてしまいました。

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