10月に入ったので、現在の畑の状態の統括です。
一度涼しくなったのにまた30度超えです。このところ台風の動きも不穏です。気候変動で日本は温帯から熱帯にでもなったのでしょうか?
とは言え、夏とは違うお客さんが来ています。
雉(キジ)が遊びに来るようになりました。後述のトウモロコシをつついてます。
もうすぐここに来て1年、耕作放棄地を冬に開墾して、最初に畝(うね)を作ったところと、畝を作らずにトラクターで耕うんしたまま使っていた場所がありました。そこから秋冬野菜の準備です。
前者の畝エリアは、そのまま草を刈ってどかしただけで使います。種を落とす場所の夏草をどかすと、大量の虫たちが土の上や浅い場所に居ました。蛾の蛹、オサムシ、蜘蛛、小さな羽虫、てんとう虫、ヘリカメムシ、色んな色の芋虫、小さな甲虫、ハサミムシ、ヤスデ、ムカデ、ダンゴムシ、アリなどなど。草食昆虫から肉食昆虫まで。虫嫌いなら失神しそうなほど一面ビッシリ、1㎡あたり、アリとあらゆる虫が、数十種類、数百匹はいそうです。草がなくなってビックリしてあちこち逃げ回っています。彼らに申し訳ないことをしたな、と思うと同時に、彼らがが生活していく中で作ってくれた土壌構造、アリがた~く使わせていただきます。くどい。ひと夏でフッカフカ、表土の団粒化はかなり進んでいる感じがします。きっと、草ボーボーだったからでしょう。草も虫もまるで応援団や~♪
庭にも畑にも蜘蛛の巣がたくさん。食べ物がたくさんあるんですね♪
後者のトラクターエリアは、今ではほとんどカナムグラに覆われています。刺々しい蔓(つる)でリストカットしないように気をつけながら、革の手袋で蔓をひっぱってエイヤッと引き抜きます。一つの株が、4~5メートルの蔓を伸ばし、いくつも絡み合っています。まるで納豆。そして引っ張るたびに大量の花粉を撒き散らします。丈夫な蔓なので、適当に引っ張るだけでも、多くの株は根ごと抜けます。抜いたら畝間の溝などに積んで枯らします。
畝はなるべく表土を使い、エクスカリバー備中鍬で溝と畝を作り、高畝にしていきます。今年の盛夏は雨の日が多かっただったせいか、部分的にガッチガチに固まっているところがあります。おそらく水はけの改善が急務です。気象庁によると今年の夏からラニーニャ現象が発生しているとみられるそうで、続けば来年も似たような天候になる可能性は十分あります。排水対策で来年に背水の陣にならぬようにします。畝が出来たらすぐに大量の種を撒いていきます。畝が出来たら早く撒こうね
今の草の勢力図ですが、オオブタクサは数回に渡る壊滅作戦で絶滅の危機にひんしているため、最近は8割カナムグラ。その他の2割が、ヤブガラシ、葛、オニドコロ、カラスウリ、マルバルコウ、ツユクサ、シロザ、アキノノゲシ、イヌホオズキ、センダングサ、タケニグサ、スズメノカタビラ、カヤツリグサ、ハコベ、スギナ、あたりでしょうか。並べるとお経みたいですね。以前と比べるとハコベが増えてきました。家と畠の間の農道には、悲願の花ヒガンバナと好きなススキが生えています。秋ですね。
シンボルツリーの桑の木。カナムグラから救出したけど、カボチャにも絡まれてます。
春夏からの残存兵力の野菜はと言うと、カボチャは相変わらずあちこち繁ってゲリラ戦をしています。草を刈ってたらゴロゴロ出てきます。今はバターナッツや鶴首かぼちゃがとれとれです。ハロウィン用のシンデレラのカボチャ「フェアリーテイル(fairytale)」とベビーパムは10月のうちに収穫できるでしょうか。ちょくちょく草刈りに巻き込まれていじめられてるため、怪しいです。取れたとしてもこのままでは冬至用になりそうですが。
バターナッツかぼちゃ。ハサミがないため、引きちぎったから繊維がついてます。
余談:そう言えば英語ではパンプキン(Pumpkin)は果肉がオレンジのかぼちゃをさすそうで、かぼちゃ全般はズッキーニも含めてスクウォッシュ(squash)というそうです。なんと、日本で西洋かぼちゃと読んでいる緑のかぼちゃはU.S.A.に行くと Japanese Pumpkin(ジャパニーズパンプキン) や Japanese Squash(ジャパニーズスクウォッシュ) 挙句の果てに Blue Kuri(ブルー栗) になってしまうそうで。おいおい。ところで、南瓜=ナンキン=パンプキンなんでしょうか?
サトイモはもうすぐ。たくさん食べられそうです。赤茎系のヤツガシラと悪戸芋はあまり生育が良くなかったようでほぼほぼ小型、青茎系のほうは他所のサトイモより少し小ぶりぐらいの背丈。石川早生や土垂などが生えてます。台所から出てきて品種がよくわかんないのもあります。爆
このサトイモを掘ってみましたら、やや小ぶりの親芋とその小芋たちが出てきました。
親芋。可食部は大人のコブシ2個分、赤茎なのでヤツガシラでしょうか。
上の親芋についていた小芋を、一緒に掘った小さい青茎系とともに、きぬかつぎにして皮を剥いた後の写真。ネットリして舌触りよく、風味も旨味も豊か。
オクラはもう終わりそうです。収穫が遅れて放置した実からは、熟した種が採れました。大玉トマトは移植栽培したものはいくらか収穫できましたが、密植直播き放任のトマトは藪になって花はあるのに未だに収穫無しです。畑のパプリカはどこかに消えましたが、プランターに植えたものから赤と黄を1個づつ収穫できました。
トマトの藪(ブッシュ)。先日緑のサンマルツァーノを一度見た気がするけど、行方知れず。
春に植えた赤ねぎが収穫期を迎えてます。同時に植えたすぐ隣の西田ネギはいつの間にか消えてますが、赤ねぎは丈夫に育っています。半分ぐらいの株は2~3本に分けつしており、根本の色が赤いワインレッド、生で一口かじると甘いですが、その後、涙がちょちょぎれるほど強烈な辛味が襲ってきます。加熱するととても甘くて美味しいです。
ちなみに、春とは違う種類のキノコが生えています。小さな白いきのこ。イヌセンボンタケと思われます。また、キツネノエフデのようなのも時々生えていますが、ウワサの匂いはまだ嗅いでいません。(笑)。
前回と前々回に撒いた種は、長雨のおかげで、自動的に発芽しており、おおよそ出揃っています。最初の二十日大根は肥大が始まり、間もなく食べられそうな勢いです。カブやたけのこ白菜、タマネギなども、元気に伸びてきております。
アブラナ科のベビーリーフ。このままサラダにしても良いですね。
日本ほうれん草はほとんど見当たりませんが雑にやったからいくつか思い当たるフシがあります。同時期に丁寧にやった西洋種で丸葉種のイタリアンホウレンソウは発芽しています。どうやら原因はやる気が足りない、種が去年ので古い、播いた深さが浅い、それに気温が重なったのでしょう。種の深さは野口種苗さんにはよく、種の厚み3倍と書いてありますから、比較的大きな種のホウレンソウは次からそれなりに土をかけることにします。まったく、仕事を増やしやがって
苗で買ったF1白菜とF1ブロッコリー(緑嶺)も、カボチャの葉の間で元気に大きくなってきました。虫食いもほどよくあります。アブラナ科は虫と協生して栄養バランスがとれるそうですね。F1キャベツ(金春?)はやや小さいですが巻き返すことでしょう。結球キャベツなだけに。ホーム玉ねぎのセット球も買って見ましたが、品種は不明。これは冬に家で消費する用。来年はもちろんセット球も種から育ってもらいます。
同じような条件で育った場合の一般F1品種と、在来・固定種の違いと言うのはどのぐらいのものなんでしょう。トマトの場合、固定種のステラはF1のアイコちゃんよりずっと美味しかったですが、F1シンディースイートは負けず劣らず美味でした。今のところF1=不味いではなく、揃いや耐病性が優先だから、旨さは二の次な品種が多い、という理解。そして、交配に手間賃がかかるため種が高い。雄性不稔等で自家採種は出来ないものと、出てきた中から固定できるものとありますね。
そんな作物の2代目(まだ自家採種分は栽培してません。自生え。)は、今のところ、蕎麦(ミルキーウェイ)とジャガイモ(いろいろ)が勝手に生えてきたのを確認。取り残しが穂発芽してパーマになっていた甲州トウモロコシは、ぐさっと土に挿しておきました♪
そして、なにやら自分の大好きなぽちゃこの苦手なパクチーらしきものも生えていますが、もう少し育ってカジッてみないとわかりません。似てるけど違うようなのがいっぱいあります。
一番多く見られるこのセリ科の芽はニンジンですらなく、ヤブジラミと思われます。他にもウリ科の何かの芽もありますが、これもできるまでわかりませんが、初霜までに間に合うのか?わたしも知りたい。
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