木の家には、実は災害に強いと言う特徴があります。
鉄とコンクリートと木を、それぞれ単体で燃やそうとすれば、もちろん燃えるのは木だけです。では、鉄骨の家、木の家がそれぞれ燃えるとどうなるでしょうか?(画像引用:岐阜県HP)
おっと、鉄はある程度高温になると溶けてしまいます。一方、木の柱は、なかなか燃え落ちません。周りに炭化層ができますが、中心まではなかなか燃えないという結果になったそうです。
つまり、火事の時に家が崩れるまでに時間がある、と言う特徴があったのです!
では地震ではどうでしょうか?鉄が強いに決まってる?
実は、木は鉄に負けず劣らずの高い耐震性能があります。なんと、杉の引っ張り強度は、コンクリートの200倍、鉄の4倍もあるそうです。木は、引っ張ったり、曲げたり、圧縮したり、と言った複雑な力にバランスよく耐えることができます。一方で、鉄は一見硬そうに見えますが、強い力がかかると曲がってしまいます。
そしてよくよく考えてみてください。家の構造で同じ強度を目指す場合、木の方が、鉄よりもずっと軽くできます。軽いということは、揺れた時に横からかかる力、上から掛かる力が弱くて済むということです。木の柔らかさが揺れを吸収する効果も相まって、地震にはかなり強いのではないでしょうか。
次回は木の弱点
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