無農薬で楽して野菜の病虫害を予防するには

なるべく楽して野菜の病気や虫害害を予防したいですね!

どうすれば、病虫害を予防できるのでしょうか。と、考える時は、原因を考えましょう。どうして、病虫害になるのでしょうか?

一般的なことも含めて、まずは下記のような要因が考えられます。

  • ウイルスや原因菌、虫がそこにいたから。外的要因
  • 野菜が、何らかの要因で免疫力(抵抗力)が低下していた。内的要因

野山に自生する植物が病気で軒並み枯れてしまったりすることは滅多にありません。(松枯れ病も人間が原因と言う話もあります)それは、そこに住む菌、虫などと共生関係が成り立っており、植物自体の抵抗力も高いからだと思われます。病気の原因菌なんて、カビの仲間がほとんどですから、そこらじゅうにいます。だから、原因菌が存在することはあまり問題ではないはずです。

人間も免疫力が低下すると、風邪を引きやすくなりますが、植物も抵抗力が落ちた時に、病気になると考えられます。

植物の免疫力が落ちる時とは、どのような時でしょうか。

人間の免疫力が落ちる時は、栄養が不足していたり、消毒しすぎた部屋で長く暮らしていたり、あまりにも衛生環境が悪かったり、疲労が重なった時などでしょうか。

これを植物で置き換えると、土壌の栄養不足や光合成不足、土壌消毒を繰り返したり、未熟な堆肥を使用していたり、過度なストレスがかかった時などでしょうか。

過度なストレスというのは、植物に口があるわけでもないので、難しいかもしれませんが、主に水分量=極端な乾燥または水のあげすぎ、地温・気温が合わない=旬以外に育てた場合などでしょうか。

植物が病気になるということは、多くは土の状態が何かおかしいはずです。だから、栽培が上手な篤農家は、必ず土作りにこだわるそうです。

相手が動物の場合はまた変わってきます。高等な動物の被害になるほど、難しいのですが、もちろん一番難しいのは人間(泥棒)です。ヒヨドリやムクドリなどの野鳥には、防鳥ネットをするのが一般的ですが、小枝などの棒状のものがたくさん落ちているのが苦手だそうで、マメを蒔く時に、ワラなどを蒔くことも有効だそうです。

もう一つ、自然任せの賭けですが、野良猫でも近くにいれば、野鳥の被害は比較的避けられるかもしれません。うちの畑には、鳥も来ますが、よく猫が歩いています。ヒヨドリなどに少しは葉っぱが食べられますが、今のところ困るほど食べられたことはありません。野良猫のおかげかもしれません。

虫の被害は、比較的簡単に防げます。主に、窒素過多にしないこと。未熟な堆肥をしないこと、水はけをよくすることです。

アブラナ科などは、虫との共生をしているため、ある程度食べられるのが標準ですが、ある時期からはパッタリと虫がいなくなります。キャベツやブロッコリーは特に顕著です。

ただし、夏に育てると、どうしても虫に食べられてしまうようです。夏は虫が多いからと言うのもありますが、一番は、アブラナ科のほとんどは暑さに弱いからです。キャベツの適温は15~20度だから、高原がキャベツ産地になるわけです。特に夏の地場産キャベツは農薬に注意です。もう一つ問題があり、暑い時期にできたキャベツは甘くなくて苦くて美味しくありません(笑)キャベツは冬~春が一番美味しいのです。

レタスも冷涼気候の野菜ですので、夏にサラダが食べたくても、旬ではないレタスを入れてしまっては、あまり健康にはよくないかもしれません。

年中同じ野菜が食べられる飽食時代ですが、旬以外に食べるということは、少しだけリスクを伴います。

夏の葉物野菜が欲しい時は、空芯菜や金時草、シソ、オカノリ、モロヘイヤ、ヒユナ、ツルムラサキ、オカワカメなどがおすすめです。ネバネバ系が多いですね。

もちろん、無理して葉物野菜にこだわることもありませんが、空芯菜はサラダにしても美味しいですね。雨が多いのが好きな空芯菜なので、日本の夏にはかなり適応しています。今まで日本で流行らなかったのが不思議なくらい、育てやすいし夏に美味しい野菜です。中国やタイでは一般的な野菜です。

少し話がそれましたが、旬の作物を旬に作る、土の状態をよくする、この2つが野菜の抵抗力を高めるポイントとなります。

余談ですが、土の状態を良くする方法として、炭素循環農法や自然農法などで、草や残渣を敷いたりすき込んだりすれば、病虫害予防になることは以前からわかっていましたが、日本農業新聞にこんな記事が出てきたようです。

野草から拮抗菌大量に 病害抑制 利用を促進 世界農業遺産の熊本・阿蘇

野草を野ざらしにしていると、色々な菌が付着して増殖し、病原菌を抑えるということだそうです。

 


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