男泣き。ウソつきからオープンマインドへ変われたトキ

大変久しぶりの更新です。ついにまとまったアウトプットできるようになりました。今日は、おいかわ家の父ちゃんこと、ねこが執筆します。

ウソつき父ちゃんはどこから来てたか。

自分自身を見つめ直すため、トエックの「聴きあう場の作り方」に行ってきた。

行った理由

その「聴きあう場の作り方」というのは、簡単に言うとコミュニケーション講座と「聴きあう場」というファシリテーションのようなものの実践体験のワークショップなのだが、なぜ行ったかというと、昨年、ヨメさんが行ってきて、本当に良かったらしく、私もその変化を感じたからである。

ヨメさんは、自分や他人が「本当の気持ちと言葉がつながっているか」がわかるようになった(意訳)と言っていて、「あなたのウソなんてお見通しよ!!」と約1年間に渡り、私に言い聞かせてきたから、というのが一番の理由。(効果や効能には個人差があります)

ことあるごとに「うそつき!嫌い!」と横で言われまくったので、本当に「本当の気持ち」を隠す自分には悔しかったし、嫌いと言いながらもヨメさんから溢れる愛に応えたかったのだと思う。

運営のトエックさんは、何年も前に「菌ちゃん先生」こと吉田俊道氏から聞いたのをキッカケに、我が家も徳島へ移住し今は我が子が通っている。(ようちえんに、年中と年長)

行く前の自分

もう行った後なので、今の私からの視点になってしまうが、、、私は今までどんな人間だと自分で思っていたかというと、挙げていけばきりがないがこんなところである。

  • 人からの期待を勝手に想像し、頼まれると断れない
  • 周りで問題が起こっても、自分が悪いと認められないし、誰かに責任を擦り付ける
  • ついに自分が悪いと思っても、辛くなるだけで謝れない。報告も誤り方も謝れるマインドも知らない
  • 遅刻や色々なことで、人が怒るかどうか試し行動をする
  • 人が怒っていると思考停止して、何もできず、余計に人を怒らせる
  • 自分の負の感情は不要なものとして表に出さない
  • 自分より明らかに弱い人やその場にないものにしか怒らない
  • 面倒ごとは傍観者に徹し、手も口も出さない
  • とにかく笑顔で人を笑わせて真面目な話からは逃げる
  • 他にも色々。

薄々自分でも、深層心理では相当ひどいやつなのだとわかっていたのだと思うが、「絶対にそんなことはない、周囲の人間はもっとひどい人間ばかりだから、自分はマシな方だ」と思いこむことで、自分を守ってきていたのだ。

身の回りで起きていたこと

そんな自分が何をやらかしたかも紹介させていただきたい。

比較的最近起こったビッグなインシデントは、クリスマス会遅刻事件とでも呼ぼうか、周囲に大迷惑をかけた話。神よ、私の過ちを懺悔します。

事件のはじまり

約3年前の夏か秋だったか、長女(当時小1)が学校に行くのが嫌になり、不登校が続いたあと、ちょうど知り合いのママさん数人がフリースクールを立ち上げたので、そこに娘は通い始めた。

その年の12月に、長女がクリスマス会をやりたいと言い出し、みんなを誘ってみようということになった。

準備は長女を発起人に、ヨメさん(こっちも聞きあう場の作り方に行く前)と、S子(現地人、仮名)の3人が中心となって行っていた。私はなんとなく避けて参加者に徹しようとしていた。

夕方から夜にかけて、近くの宿泊施設の部屋を借り、長女が呼びたかった人を何人か呼び、またその友だちも呼び、また料理は持ち寄りで、500円程度のプレゼント交換をやりたい、みたいな話になっていた。

また、当時はコロナで宿泊が格安になる補助金もあったため、会の後は家族でその施設に泊まることにした。

当日の準備から事件は始まっていた

準備もそろそろ始めなきゃという当日の昼過ぎぐらいから、ヨメさんが体調不良になったのだ。原因は忘れてしまったが、ヨメさんはヨメさんで、当時は自分が抱えた問題と向き合い始めた頃だったかと思う。人と会うのが苦しかった真っ最中。

私は参加者で傍観者でいようとしてたので、突然のヨメさんのシャットアウトでむりやり現場監督にさせられて大混乱。

子どもの着替えの準備から、持ち寄りの食事の準備、なんやかんや忘れ物だったり大慌て、集合時刻を過ぎそうになっても連絡せず、、、

集合時刻から2時間程度しかいられない参加者もいるにも関わらず、1時間も連絡無しで到着10分前にやっと連絡して、現地入り。

今思えば、当時の私はそれが精一杯だったのである。

罪人罪を重ねる

ここでもしも、遅れるし時間がわからない、と、ちゃんと連絡すれば、集合した人でなんとかすることもできたし、行って平謝りしていればこんなことにはならなかったのだが、私は(今思えばとある心的原因があったのだが、、、)最高にひどい最低な過ちを犯す。

あろうことか、「すべてをヨメさんのせいにして、自分は逃げた」のである。

「私は参加者のつもりで来てた」「言い出しっぺの娘とヨメさんが勝手に準備してて、私は関係がない!」といった言い訳で、怒りの矛先を自分以外の他者(主にヨメさん)に放り投げたのである。(これはずっとヨメさんには秘密にしていた)

そうして被害者を演じて自分は罪のがれをし、さらに自分の持ち寄り料理を賄賂(?)に、なんとか自分だけは評価されようとし、その場しのぎで繕ったのである。

どうなったか

その後の出来事はわかる人には明白だが、それでも怒らずに周りに残った人と、後日になってヨメさんに怒りのメールなどで怒りをぶつけてくる人(私には表面上の味方になった)に分れたのである。(今はこれを深層心理では狙っていたとしか思えない)

その怒った人たちも、何かを感じたのか、その後ずっと、「私には怒らない人」では居たのであるが。

こうして残ったのは「ヨメさんの人間関係の破壊を大きく手伝ってまで保身に走った私」と、その「一切の信用を無くした参加者とも今後も付き合っていかないといけないヨメさん」である。

なぜそんな行動をしてしまった・するしかなかったかは、今では完全に説明がつくが、この記事の後半に説明する。

ワークショップで何をしたか

聴きあう場の作り方ワークショップの話に戻ろう。

1日目は実践編で伊勢達郎さんのワークショップ。本来は2日目だったが、達郎さんたちの都合で逆になってお届けされることになったそうだ。

参加者が話した内容はプライベートなので、ここでは書いてはいけないことになっているので、ワークショップの内容と要点を説明する。

1日目の大まかな流れ

簡単なアイスブレイクとチェックイン(自己紹介)から始まり、まずは参加者の名前と今どんなことを感じているかなどを話してもらう。

達郎さんのコミュニケーションに大事な要点のちょっとした小話を聴く。

次に、参加者にいくつかの困りごと(子どものわがままにどうしたらいいかなど)事例をあげてもらい、4つのテーマに分け、まずは4つのチームでそのことをテーマに聴きあう場をやっていく。

聴きあう場とは、参加者全員が輪になって座り、今感じていること、今の気持ち、聴いてもらいたいことを、話したり聴いたりする場。いわゆるファシリテーションのような場だ。

ある程度、聴きあったところで、そのようなときに何が起きているかをロールプレイで演じ、その感想などを聴きあったところに達郎さんがポイントを解説。達郎さんなりの回避方法の伝授と実践。

※これから行こうと思っている方へ 達郎さんは本当に話が面白いし、実体験を交えて語る都合で、時間が伸びていく傾向にあるので、時間には追加で余裕を持って来られると良いかも。(夕飯の心配もなくしておくと吉、私はカレーを大鍋に仕込んで行った。)

1日目に私が感じたこと

このワークショップに参加すると決めてから、3ヶ月ほど、自分の周りで今まで見えてなかったものが見えてきていて、何か変化の兆しのようなものがあったのだなと感じた。

それは、車の運転中などふとした瞬間に感情が昂ぶって涙が滲んできたり、自然や世界中の人々が愛しく思えたり、過去の辛かった記憶の断片をフラッシュバックしたり、色々な形でヒントを私に与えてきていたのだ。

愛する妹に手を上げた日

参加者の体験や感じたことを聞いていく中で、少年時代のこんなことを思い出したのだ。

私は、年子で1歳11ヶ月差の姉がいる家に生まれ、しばらく末っ子で、周囲に本当に可愛がられながら育った。

知らない人や場所などでは、常に「優秀なお姉ちゃん」の後ろに隠れ、お菓子をもらえるときなど、甘いみつを吸えるときだけ顔を出していた。まさにコバンザメ。

何かをすると姉と比較されたりするからというのもあったと思う。知らない人と話すのは怖かったし、「ふん」というだけですべての気持ちを親を始め周囲に汲み取ってもらっていた(トトロのカンタみたいな?)

そんなシャイなヤンチャ坊主にも、7歳のときに妹が生まれた。ある程度の年になると、「お兄ちゃんお兄ちゃん」とよく懐いて、すごく可愛い妹だった。

しかし、今でも覚えている記憶。妹がお兄ちゃんっ子過ぎて負担だったのか、他になにかあったのかは忘れたが、お兄ちゃんが出来なくなったときがあった。つらくてつらくて、仕方がなく、妹の頭を軽く叩いたのである。

昔のご家庭は、どこもそうだったろうし、うちも例外なくそうだったのだが、それを見た親は、お兄ちゃんが妹に手をあげるとは何事か、と、お兄ちゃんの話しは何も聴かずに、ただものすごい叱ったのだ。

どんどん蘇る記憶

他にも、似たような体験がたくさん記憶にのこっており、そのどれもこの数ヶ月、時々ふとした瞬間に思い出していた。

そして、聞きあう場の参加者の体験などを聴いていく中で、今までバラバラに存在していた記憶が、繋がってきたのだ。

自分はただ、周りの大人に自分の話を聴いてもらいたかっただけだったのに、ほとんど誰も聴いてくれなかった。

まだ1日目の時点では、かなりフワッとしていた。しかし、何かが繋がって来たのは確かに感じた。

2日目の流れ

2日目は基礎編で、参加者で通常の「聴きあう場」を実際にやっていく。みっちり1日聴きあう場の日。

午前中は約20人の参加者での聴きあう場なので、一人10分だとしても200分。自分のことや今感じていることなどを全員に1巡するとそこで午前の部が終了した。

午後は2つのグループに分かれて、またまた聴きあう場をやっていく。人数が半分なので、同じ時間の間に2倍話せる寸法だ。

2日目にはもう全解放

まさに自分と同じような体験をし、人に怒られるとどうしたらいいかわからないって事をした人の話を聴いて、、、突然感情が昂ぶって、見て見ぬふりしていた全部が蘇って、涙が溢れたのだ。

そして、思い出したことすべて、その場のみんなに自分の過去の話を聴いてもらったことで、今までの辛かった事が、ぜんぶぜんぶ、許されて癒やされて長く暗く苦しいトンネルから解放された気がした。

そうだ、自分は本当に、「誰かに怒られるのが、ただただ怖かったのだ!!」辛く苦しいときも、なかなか聞いてもらえないし、聴いてもらっても「お兄ちゃんだから我慢しろ」だの、「わがまま言うな」だの、誰もわかってくれなかった!

そうして自分はつらい気持ちにフタをして、こういうことを学んできてしまったのだ。

「誰かに怒ってはいけない、我慢しろ」

「人に怒るやつは悪だ、怒る方が悪い」

「怒られないためにも、無理して笑顔を作るしかない」

「辛い・悲しい・腹立たしい、すべての負の感情は、言っても誰も聴いてくれないから表現しても無駄」

「あのヒトがああいうのは、あの人なりの理由があるから、言うことを聞こう、嫌だけど」

「怒りっぽそうな人とは絶対に付き合わない!」

「絶対に怒られることは言わないで隠す、証拠隠滅」(隠しきれてないけど)

もう!もう!今までの自分の行動原理がぜんぶそれやん!!

本当にしかたないやつでしたわ、ほんま。

まずは謝罪

今まで本当にいろんなことが怖かったから、見て見ぬふりしてたけど、見て見ぬふりをやめたら、一番最初に謝ったのが、もちろんヨメさんである。

あのときは本当につらい思いをさせてしまった、そのことを伝えないと、もう苦しくて生きていけない!本当に心からそう思えたのだ!!

次に、故郷に住む親にメッセンジャーで、そして、その他のご迷惑をおかけしてきた人たちにも、会う度に謝っていった。(まだの方いらしたら、教えてください)

ココロとカラダが繋がった

「自分から沸き起こる感情は、すべてマルをつけましょう」という言葉を講座の中で聴いてその時すごく腑に落ちた。それが今までの自分を肯定できた理由だと思っている。

すべての気持ちを表に出して良いと許可できたことで、それだけで今までの3倍は喋れるようになった。まさにオープンマインドである。

今まで重ねてきた、食生活改善、瞑想的なものたち、触れてきた思想、関わってきた人々、その全てが影響しあって今の自分をカタチ作っている。

その全てがうまく共鳴して、今までメチャクチャに混沌としていたものの中から「本来の自分」が一気に姿を表した。

何日かしたところで、いつもの10倍ぐらい、人と話せてるし、聴けてるし、本当のコミュニケーションができているという実感。

心の中は世界中を愛したい気持ちでイッパイで、我が子もヨメさんも、道路ですれ違うだけのドライバーも、その全てが奇跡で愛おしい。本当に毎日そう思えるようになった。

今まで「幸せ」だと思っていたものは、見て見ぬふりの上に成り立っていた、本当に虚構に生きていた。ヨメさんが「お前は気持ち悪い」と言っていた気持ちが本当によくわかる。

頭の中が、本当にかるーーーくなった。

アドラーさんが人の身になって感じるってのも、やっと実感として、腑に落ちた。そして、たくさん本を読んできた自分としては残念だけど、たくさん本を読んだだけで人は変わらないというのもよくわかった。(ただ知識として役には立つのみ)

そんなこんなで、過去の自分に向き合い、赦しを与え、イマココの自分をオープンにできたことで、ものすごい変化が巻き起こり、仕事もプライベートも、全てうまくいくとしか思えない万能感に包まれている。

今の状態は、マインドフルネスって言葉が一番しっくりくる。

本当に、トエックに関わっていてよかったし、ヨメさんと一緒にいてよかったし、生まれてきてよかった。

これからも皆さんにご迷惑はおかけすると思いますが、お気づきのことがありましたら「怒らないで聴く」ので、ぜひぜひ直接お伝えくださると幸いです。

お・わ・り


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