不安とはどこから来るのか
人間の不安と言うのはどこから来るのだろうか。
初めてのことに対する恐れ、過度な疲労、事故などの衝撃的な出来事、身体や精神のコンプレックス、、、などなど。
これらは表面的な不安の原因だ。
それらの出来事で「不安になる人と、不安にならない人の違い」とは、何なのだろうか?
結論から言うと、「9割は食べ物」だと僕は思う。そう考える理由が無いわけではない。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」という有名な言葉がある。では肉体を作るのは何か、食べ物だ。順を追って考えていこう。
不安とは
不安とはなんだろう。
不安(ふあん、英語: anxiety, uneasiness)とは、心配に思ったり、恐怖を感じたりすること。または恐怖とも期待ともつかない、何か漠然として気味の悪い心的状態や、よくないことが起こるのではないかという感覚(予期不安)である。
Wikipedia 不安 より
何か初めてのことをするにあたって、不安を感じるのは正常だ。未経験と言う恐怖が原因だからだ。どんなに普段不安を感じない人でも、多少なりとも不安を感じるはずだ。
しかし、いつも漠然とした不安な何かがあるというのは困った問題だ。漠然とした不安感と言うのは、どこから来るのだろうか。
精神状態を作るホルモン
難しい話は専門家にまかせて、簡単に説明しよう。
感情を引き起こすのは、「ホルモン」や「カテコールアミン」と言われる神経伝達物質たちだ。
中でも、「ノルアドレナリン」や「アドレナリン」という「カテコールアミン」が関係し、適度であればやる気や集中力を上げるのに役に立つ。しかし不足すると注意力散漫や意欲の低下、さらに無気力になってしまう。逆に過剰だと、不安感やイライラ、恐怖心や攻撃的な心を引き起こすのだ。
つまり、カテコールアミンが過剰だと、不安感となって精神状態に現れる場合がある。しかしこれだけでは答えにならない。なぜカテコールアミンが過剰になるのか。
カテコールアミン過剰の原因
カテコールアミンの過剰の原因は血糖値が下がっているからだ。いつも特に理由もなく、漠然とした不安感に襲われる人は、いつも低血糖を繰り返す状態、つまり低血糖症になっているかもしれない。ちなみに精神科の病院に行ってしまうと、精神科医は低血糖症なんて知らないから、麻○まがいの向精神薬を処方されて「また来てくださいね」終わり。彼らに根本解決は不可能だ。
なぜ低血糖だとカテコールアミンが過剰になるのかと言うと、感情を作るホルモンであるだけではなく、血糖値を上げるホルモンでもあるからだ。
自然の淘汰の中で生まれ育った人間は、「感情」と「血糖値」は密接に結びついている。カテコールアミンの本来の役割は、目の前に敵が現れた時などの危険なことがあったときに、糖と言うエネルギー源を放出しつつ、逃げたり戦ったりといった行動を引き起こす重要な任務だ。
ちなみに血糖値を上げるホルモンというのは、グルカゴン、成長ホルモン、アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールという5つのホルモンだとわかっているそうだ。その中にアドレナリンやノルアドレナリンと言った、精神状態にも影響を与えるホルモンがあるのだ。ではなぜ、血糖値を上げなくてはならなくなるのだろうか。ちゃんとご飯食べてるのに!
低血糖の原因
血糖値が下がってしまう原因は、日常的な糖質の過剰摂取による、インスリンの過剰分泌だそうだ。
普段から血糖値が急激に上がるようなものばかり食べて続けていると、高血糖が続くと危険なため、体はそれに対抗して、予めインスリンを多めに出すようになる。そうすると今度は血糖値を下げすぎてしまうのだ。
血糖値が急激に上がるようなものとは、「砂糖などの強い甘みを持つ甘味料」「精製された穀物」が代表的だ。具体的には、甘いお菓子、麺類、白飯、パン(特に菓子パン)、砂糖やハチミツ、黒糖などの糖類、それを含む清涼飲料水や栄養ドリンクなどだ。
今の世の中は、そういうものに溢れすぎている。人々がみんなして不安なのは、普通に考えてアタリマエのことだ。
血糖値と精神状態のメカニズムを簡単にまとめると、
- 甘いものを食べて、血糖値が急激に上がる
「甘いもの食べて幸せ♡」 - インスリンが過剰分泌されて、血糖値が下がりすぎる。
「眠い、だるい、やる気ない↓↓」 - 血糖値を上げるホルモンが分泌され、おまけで精神症状が出る。
「あ~もうイライラする!」「どうしよう、不安」
甘いものを食べて、いい状態なのは一瞬だけで、後は悪くなるだけだ。
また、栄養が十分で肉体が丈夫は人は、そのようなことになりにくい。肉体を丈夫にするには、筋肉や骨を作るタンパク質や脂質、各種ミネラルやビタミンが十分に足りていないといけない。
現代は栄養が足りているようで、実際は糖質に偏っており、多くの人が隠れ栄養不足なのだ。
精神状態安定のための食事
では、どんな食生活をすれば不安にならずに済むのか…おわかりだと思う。
- 強い甘いを持つ物質を一切とらない。
- 精製された穀物を避ける。食べるときも、食べる順番を後にする。
- ゆっくりよく噛んで食べる。
- 肉体を作るタンパク質や脂質はお腹いっぱいしっかり食べる。
詳しくはこの辺を読むいい。タイトルは一見関係なさそうで、めっちゃ関係ある。
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とは言え、例えば妊娠中(出生前)の栄養状態もよく、幼少期に十分な栄養を摂って健全な肉体を作った方であれば、何食べても平気で、精神も安定しているということもあるようだ。複合的な要因が絡み合っているので、理由の一つとして考えて見てほしいと思う。
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