大手信用調査会社向け企業情報管理システム 移行
期間: 2011年9月1日 - 2012年3月31日 (7ヶ月)
チーム規模: 30人
役割: プログラマ , データエンジニア
工程: 実装・検証 , 結合テスト , 総合テスト , 運用
概要
国内最大級の信用調査会社における基幹企業情報管理システムのプラットフォーム移行プロジェクト。z/OSのサポート終了に伴い、IBM iへの移行と機能追加を実施。過去数十年分の日本企業データ(倒産企業含む)数百万レコードを扱う、業界特有の高度な品質基準が求められるハイレベル開発案件。
自社から選抜され、30名の精鋭チームに1名のみ出向という形で参画。
担当業務
データ移行後の調整・検証
- 自動移行後のデータ整合性確認
- 欠損データの調査・特定・修正対応
- 数百万レコード規模のデータに対する効率的なSQLクエリ設計と実行
- 移行データの品質保証(QA)
カスタム企業情報出力プログラム開発(最重要業務)
顧客企業からの多様な情報オーダーに対応するカスタムレポート生成システムの構築:
- 要件分析: 各顧客の独自ニーズ(フォーマット、項目、集計条件など)をヒアリング・整理
- プログラム設計・実装: RPG/ILE RPG、JSPを駆使した柔軟な出力プログラムの開発
- 大量データ処理の最適化: 数百万レコードから高速に必要データを抽出・整形
- 徹底的な検証: 顧客要求を正確に満たすための多角的なテストと品質確認
エンドユーザー対応
- エンドユーザー(顧客企業の社内システム部門)からのQA対応
- データ調査依頼への対応
- 技術的な問い合わせの解決
成果・学んだこと
- 信用情報ドメインの専門知識: 企業情報・信用調査という特殊業界のビジネスロジックと法規制への理解
- 大規模データハンドリング: 数百万レコードを扱う効率的なクエリ設計とパフォーマンスチューニングの実践力
- カスタマイズ対応力: 多様な顧客ニーズを正確にプログラムに落とし込む要件定義力と実装力
- ハイレベルプロジェクトでの選抜経験: 高い品質基準を満たす開発プロセスの体得
- 1名出向という責任: 自社代表として、高いパフォーマンスと信頼性を維持する責任感
このプロジェクトを通じて、技術スキルだけでなく、特殊業界のドメイン知識と、顧客の多様なニーズに応える柔軟性を習得しました。