人事給与管理 パッケージソフト 新規構築
期間: 2007年5月1日 - 2007年7月31日 (3ヶ月)
チーム規模: 30人
役割: プログラマ
工程: 実装・検証
概要
特定の中小企業向け勤怠・人事・給与管理パッケージソフトの完全新規開発プロジェクト。開発フェーズのみの参加。
担当業務
UI/画面開発
- ラフスケッチからのWindowsフォームUI実装
- 詳細設計書に基づく画面処理の開発・単体テスト
- ユーザビリティを考慮したフォームレイアウト設計
システム間連携
- 一般会計ソフトとのデータ連携機能開発
- SQL Serverを活用したデータベース設計・実装
パフォーマンス改善提案(個人主導)
課題: チーム全体でForループと配列を多用した冗長なコードが常態化し、N+1問題によるレイテンシーで深刻な性能問題が発生
解決アプローチ:
- 原因分析: SQL実行ログとプロファイリングでボトルネックを特定
- 技術検証: DataTableを活用したバッチ処理方式への書き換えを試行
- 成果実証: 処理速度を5倍高速化することに成功
- 正式提案: 個人的に実証し、チーム全体への改善提案として正式採用
コーディングルール整備:
- パフォーマンス問題の再発防止のため、コーディング標準の策定を提案・推進
- DataTable使用パターン、SQLクエリ最適化、ループ処理のベストプラクティスを文書化
- チーム内レビュー体制の構築
成果・学んだこと
- 若手エンジニアからの積極的な改善提案: ジュニアポジションでありながら、技術的課題を発見し具体的な解決策を提示・実装
- パフォーマンス最適化の重要性: N+1問題など典型的なアンチパターンの理解と解決手法の習得
- チーム品質の底上げの重要性: 個人のスキル差が品質に直結する現実を体験し、基盤整備(標準化・ルール化)によって開発品質の均一化が可能であることを実証
- 提案力と説得力: データに基づく改善提案がチーム全体の方針を変えられることを実感
初めての本格的な業務経験で、技術力だけでなく「より良いものを作るために声を上げる」姿勢の重要性を学びました。