農業を始めるのに最低限必要なこと

後の役に立ちそうなので、書き留めておきます。あんまり他のサイトに書かれていないことがメインです。

地域によって細かな差があるかと思いますので、地域の制度を調べたり、役場の人や近隣の新規就農農家さんなどから情報収集することをオススメします。

1.農地

自然農を耕作放棄地で始めるのであれば、使える農地はいくらでもあるかと思います。ただし、原則として新規就農には50アール(約1500坪)の広さが必要です。

農地探しは農業を始めたい町の農業委員会や農協に相談すれば、見つけてくれ、交渉までしてくれるようです。簡単ですね。また、今は農地台帳が公開されているため、自分で歩いて耕作放棄地と持ち主を探すということも可能。どちらにせよ、正式に農地を借りたり買ったりするには農業委員会の審査があります。地主さんとの交渉は、大抵の場合は地主さん側に節税などでメリットがあるため問題ないようです。

※認定農家ではなく家庭菜園を目指すのであれば、市民菜園を借りるか、いわゆるヤミ小作(個人間だけで農地を借りる)という方法も無くはありません。これは法律上認められない無効な契約ですので、小作権や地上権などの権利は設定できませんが、その場合は、農業委員会ではなく、自分の足で耕作放棄地などを見つけ、農地ナビで地番(住所みたいなヤツ)をメモして法務局で登記謄本を取得(ネットでできる)し、持ち主の住所まで自分の足で行って交渉するという手を使う方もいます。

2.資金

まず、農家認定を受ける場合は必要な機械があるかが条件となります。管理機と軽トラックは買ってしまうほうがよいですが、大抵はトラクターはレンタルで十分のよう。

そして兼業農家としての認定は貰えないため、営農初期に最低限の家賃や、生活に必要な収入をどうするかというと、最初の5年間は青年就農給付金(経営開始型)が貰えます。また、無利子で貸付してくれる制度(青年等就農資金)もあります。もちろん返さなくてはならないため、本気で農家を志すのであれば問題ありませんが、やっぱり辞めたってなると、給付金も返還の場合があり、大変なことになります(笑)5年後までには販路開拓と年間の収入安定は必須です。

また、地域によっては、市町村から独自の給付金、家賃補助などもありますので、よく確かめると良いと思いますが、補助金のたぐいは、殆ど45歳未満であることが一つの条件のようですので、若いうちに始めるほうが有利なようです。

3.知識

最も必要なのは常に学び続ける心なのですが、自然農でも最低限の事前知識は必要です。もちろん時間をかけて独学でやるのが最も身につきますが、まともに収穫できるまでが大変ですので、農業研修生として農家で学びながら、認定先進農家で青年就農給付金(準備型)を受けるのが得策かと思います。

農業研修生になる場合は、事前に研修したい農家へ出向き、条件等を確認することと、最低限野菜が美味しいかはチェックしておくと良いと思います。自分が旨いと思う野菜を作ってる人出ないと、続かないかと思います。

自然農を目指す場合は、有機や慣行の知識は邪魔になる場合がありますので自然農の農家が近くにない場合は遠くの地域まで行ってしまうか、近隣で我慢するか、よく考えていく必要があります。もちろん募集していなくても、本人の人柄や交渉力で受け入れて貰える場合もあるかと思いますので、前向きに考えて見る必要があります。ただし、先方が先進農家の認定がもらえないと、先述の給付金は貰えません。

以上が最低限必要なことかと思います。楽しい農ライフを。


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