「歳月人を待たず」 陶潜の雜詩其一を口語訳ついでに伊予弁(松山弁)にしてみたけん読んでみんさい。

歳月人を待たずの本当の意味、知ってましたか?
由来は、中国の文学者 陶淵明(陶潜)が残した詞、雜詩 其一です。

人生無根蒂 (人生は根蒂無く)
飄如陌上塵 (飄として陌上の塵の如し)
分散逐風轉 (分散し風を追って転じ)
此已非常身 (此れ已に常の身に非ず)
落地爲兄弟 (地に落ちて兄弟と為る)
何必骨肉親 (何ぞ必ずしも骨肉の親のみならん)
得歡當作樂 (歓を得ては当に楽しみを作すべし)
斗酒聚比鄰 (斗酒 比隣(ひりん)を聚(あつ)む)
盛年不重來 (盛年 重ねて来たらず)
一日難再晨 (一日 再び晨(あした)なり難し)
及時當勉勵 (時に及んで当に勉励すべし)
歳月不待人 (歳月 人を待たず)

よくわからないので、口語訳を伊予弁でお送りします。

人生っちゅーのは、木ぃの根ぇみたいな支えがあらへん、そのへんの道のゴミみたいなもんよ。
風でわやになって、とーに自分の姿やない。
うちらは兄弟みたいなもん、そんなん親戚だけに限らへん。
ええことあったら、よーに楽しんだらええんよ。ぎょーさん酒でももって、近所の人らをようけ呼んだらええんよ。
人生の盛りちゅーんはもう来んで、いちんちに二回も朝は来んやろ。
ええときに、しゃんしゃんせなあかんよ!
時間はうちらを待ってくれへんのやけん!

それでもよくわからないので、普通に口語訳をお送りします。

人生は木の根のような拠り所がなく、路上のゴミのようなもの。
風に流されて、既に自分の姿ではない。
皆この世に生まれてきた兄弟だ、それは必ずしも親戚だけではない。
喜ぶことがあれば楽しもう!たくさん酒を用意して近隣の人々と集まろう!
人生の盛りは再び来ない、一日に二度目の朝は来ないのだ。
時を逃さず、勉め励め!
歳月は人を待ってくれないのだから!


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