コンパニオンプランツの実験と雑草に負けない戦略を考える

最近は朝は息子をおぶって畑です。

コンパニオンプランツって面白そう

コンパニオンプランツってありますよね。

この組み合わせだと虫を寄せ付けない!!!
とか、
この組み合わせだと病気になりにくい!!!
みたいな。

トマトバジルネギキュウリとか、色々な組み合わせがあります。

面白そう!と思う反面、組み合わせになんか傾向でもあるんじゃないかと思って、以前ネット情報などを集約して表を作ってみましたところ、若干の傾向はあるものの、明確ではなく、「???」って感じでした。

おおよそ、マメ科は窒素固定で肥料代わり、キク科やネギ類やシソ科は病害虫対策みたいな感じでしょうか。

実験してみた

本当に意味あるのか?とりあえずは自分の圃場で実験するしかありません。

しかし、ここは、数年~数十年ものの放棄地(元 桑畑)を開墾した、スーパー草だらけ畑です。土の半分は、草の種じゃないか?ってぐらい、春から初夏にかけて、草の芽が大量に出てきます。…その代わり、とても土は肥えてます。

ぶっちゃけ、コンパニオンプランツを考える以前に、草を抑えて野菜様に大きくなっていただくことが最大の課題です。

草を全部綺麗にした畝に、インゲンとトウモロコシを蒔いてみました。

約半月でこの有様です。

畑の様々な植物たち
協生農法っていうのかしら

インゲンが窒素固定して、トウモロコシに吸s・・・って

前前作の秋ジャガイモ、スギナ、ハコベ、ツユクサ、カナムグラだけでなく、隣のケールの花茎も倒れてきてます。

その他のお客様が多すぎて、よくわかりません。ここまで来ると、収穫は半分諦めて、草の種が付く前に、ある程度のところで草刈機です。今のところ多くの畝が、1年間それの繰り返しです。(笑)

そう言えば、落花生とトウモロコシのような、コンパニオンプランツ的には良いとされていても、片方は良くなるが、もう片方は小さくなると言うものもあるらしいですね。盲目とは怖い。

それ以前の問題

うちのように、最初から生命が循環した畑(美談にしてみました)では、わざわざコンパニオンプランツを考えて植えなくても、マメ科のカラスノエンドウが窒素固定、スギナがケイ素・カルシウムの固定(?)、ノビルやホトケノザ等が勝手に病害虫を遠ざけてくれるような気がします。他の科の効果はよくわかりませんが、数える気も失せるほど様々な種類の草がわっさわっさ生えてます。

つまり、野菜よりも草のほうが多く種類も豊富な畑なので、5~6月はまともに収穫できそうなのは、ジャガイモやソラマメ、エンドウ、麦類、高菜ぐらいです。なぜなら、これらは小さく冬を越しても他の草が芽生えたばかりの春先に、圧倒的なスピードで大きくなるからです。

特にジャガイモはほとんど手がかからずに育ち、わずか90日ほどで収穫、さらに収穫時に周囲を掘り返すので、草の処理が同時にできてしまいます。そして、無肥料で育ったジャガイモはとても味が濃くて、何個でも食べられちゃう。まさに、楽ウマ農法のモデル的野菜です。糖質は多いですが、ジャガイモだけで調子が悪くなったことは今のところありません。

もう、ほぼ全面をジャガイモ畑にしようかと思う程です。それはそれで種芋が大量に必要になるので、単なる妄想です。収穫の一部を回すとしても、種芋の管理も手間なので(笑)

草に負けない野菜をメインに

とは言え、草も冬を越します。この畑では、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、スイバ、ギシギシ、たんぽぽ、スギナ、カラスノエンドウ、ヤブジラミ、オニノゲシ、ハコベなど、冬の間に取らずに居れば、野菜と一緒に冬を越します。タマネギやニンニクなどは、春に3回は丁寧な除草をしないと、収穫前に草に埋もれてしまいます。

多品目育てたいのは山々ですが、時間がいつでもふんだんにあるわけではないので、草より強い野菜を駆使して、上手な草とのお付き合いが必要になります。

土日と平日朝の一部だけで一年やってみて、草ボーボー畑とのお付き合い戦略をいくつか考えてみました。

楽して野菜を作るための作物別の戦略

トウモロコシ、オクラ、カボチャ、などは、早蒔き気味で最初にちょっと草刈りだけしてやれば、後は勝手に草よりも大きくなります。草の管理は大きくなるシロザやオオブタクサ、あとはつる性の草を中心に抜いてさえいれば、後は適当にやれば良いようです。カボチャは完全放任レベルでも、草むらの中に成ってくれます。後で探すのが大変ですが。食用以外ではヒマワリもすごい成長スピードです。

ソラマメ、エンドウ、ナタネは春になる時点でそこそこ大きいので、冬の終わりに1度だけ草を刈っておけば、後は大体なんとかなります。エンドウは草を抑えるほどの勢力ではない感じがしますが、いろんな方向に伸びて成ってます。

ジャガイモは、芋の芽が地上に出る前に一度表面の草の芽をかき回して撹乱しておけば、勝手にジャガイモだけが育つ状態になります。後は時々ジャガイモの間から覗くつる性や大きい草を抜くだけ。

ナス、トマト、ピーマン、根深ネギ、キュウリなどは、直まきではキツいですが、苗で植えれば、定期的な草刈りがあればなんとか草よりも育つようです。

多年草では、いちご、ニラ、株ネギなどは、一度根付けば、よほど埋もれない限りは大丈夫みたいです。変わりだねでは行者にんにくなどは、葉が出る時期が草の時期と被らないため、ほっときゃできるみたいです。

一年草でも種が安いものは、カバーになるほど蒔けば、草に負けません。例えば秋に蒔くナッパ類です。チンゲンサイや小松菜、カブ、ダイコンといったアブラナ科は、種も比較的安く大量購入できるので、おすすめです。秋に蒔いたものは、冬には甘みを蓄積して美味しく食べられます。春には菜の花も食べられますが、春~夏蒔きは、夏に腐るか、あんまり美味しくなりません。

秋に蒔いて冬には大きくなっている、ほうれん草やふだん草、ニンジンと言ったものも、春蒔きでは草取りが大変ですが、秋~冬に作れば楽ちんです。ぜひ伝統的で美味しい東洋種を育ててみてください。

草刈りは必要ですが、草刈りが比較的楽なものもあります、サトイモは葉の形や表面が独特なので、草むらでも草と見分けができます。赤しそや、赤いリーフレタス類も、色が違うので見分けやすいですね。

今のところ楽ウマになれてない野菜

今のところ草に勝った試しがないのは、落花生、エダマメ、スイカ、サツマイモ、綿花など、草を綺麗にしてから蒔いても、先に育った草の中で細々と育ち、そのうち居なくなってしまいます。これらを上手に育てる方法は、今のところ模索中です。

それでは、良い一日を。


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