ナタネの一生

ナタネ。

ナタネの仲間は、たくさんある。カブ、コマツナ、ノザワナ、正月菜、チンゲンサイ、コウサイタイ、サイシン、、、

みんな味や形は、少しずつ違うけど、似ている。

ナタネは秋に芽生えます。

最初に2枚の豆粒大の双葉から、ベビーリーフのような本葉が出てきて、それからも葉を増やしながら、段々と大きくなっていきます。

ナッパとして売っているような大きさで、冬を越し、厳しい寒さで、凍りついたり、霜で傷んだりする。それでも、死なないように、十分に糖分を蓄えて、なるべく凍らないように生きているのです。

春先に暖かくなってくると、桜の花の下で花を咲かせます。今まで緑一色だったのが、黄色い花畑になります。
花は次々に咲きながら、背を伸ばしながら、最初に咲いた花から、莢になっていきます。

八十八夜がすぎ、最初の莢が十分大きくなって熟し始める時期になると、最後の花がちり、すべて緑色の世界に戻ります。

このころ、あんなに小さかった双葉が、太陽と土と水で、2メートルを超える巨大な草になります。

1つの株から、10本も20本も花茎が伸び、一つの花茎が数10個の莢をつけ、鞘の中には十個ほどの種。1が1000に増えます。

莢は段々と黄色くなっていき、最初は白かった種は、緑から、茶色、黒へと変わっていき、その頃には、葉も全体が黄色くなって、光合成の終わりを告げます。

黒色の種から始まり、緑になって、黄色の花を咲かせ、緑の莢になって、黄色い草になって、また黒色の種に戻る。色の一生。

種で暑い夏をやりすごし、涼しくなってくるとまた芽を出す。

じゃあ、ナタネはいつ食べると美味しい?

芽生え、かいわれ大根みたい。柔らかい。美味しい。

本葉が出てきた。ベビーリーフみたい。サラダに入れて美味しい。

ナッパになって、寒くなると、凍らないように糖分を蓄える。これは美味しい。

春になると、溜め込んだ糖分を使って、種をつけるためのエネルギーたくさんの花茎を伸ばす。これも美味しい。

花が咲くと、倒れたり、食べられたりしないよう、花茎を固くする。もう美味しくない。

莢の中には、次の世代のためのエネルギーを溜め込んだ種がある。そのエネルギーを絞ったのが菜種油。これはとっても美味しい。

間違えて、春に芽生え、暑いし雨も多いし、日差しが強くて虫も多くて大変!これは・・・美味しくない。

1000個の種のうち、999個を食べても、1つでも残っていれば、また1000個の種になる。1000個の種が全部育てば、1000000個の種になる。そんなに多くなると、場所が足りなくなる。1個の種は10個ぐらいにしかなれないかもしれない。

僕たちは植物や動物の一生を、分けてもらっていると同時に、限られた地球上で健康に育つような手助けをしている。

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